ZILLY’s blog

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「神公演」 チームB 3rd ステージ「パジャマドライブ」公演セットリストの魔法

チームB 3rdステージ「パジャマドライブ」公演のセットリストについて考察してみたいと思います。

まず、AKB48のセットリストにはなぜこうなっているの?と思わせる部分が必ずありますが、この公演にも多く存在します。

まずはオープニングから観るものをチームBの味方にしてしまう、神曲と呼ばれる「初日」。
幕が開いたとき初めて観る者を驚かせるのが、ステージ上でメンバーたちが楽しげに談笑している姿。
そこから円陣を組みこのステージに臨む心構えを話し合ってから、全員で「いつも感謝、冷静に、丁寧に、正確に、みんなの夢がかないますように、AKB チームB!」
この後、実際の曲に入って行くのですが、なぜ最初からいきなり曲に入らないのでしょう?

一般的に楽曲の歌詞ははじめて聴いたときには、なかなか観客の心に届きにくいということがあると思います。
最初にプロローグを持ってくることにより、より観客を引き込むための構成では無いでしょうか。

でも、この曲をアンコールに持ってくれば、特異なプロローグなど必要なく観客の心には届きやすいはず・・・

この曲を最初に持ってくる理由は、3rdステージが始まる以前には、チームA、チームKとチームBとの間には、まだまだ大きな差があると言われていたことが大きかったのではないでしょうか?

歌詞のなかにある、つらい日々のこと、そして、「いつもライバルが輝いて見えた、先輩たちには負けたくない、私たちのショーを作りたかった、努力は決して裏切らない、きっと願い叶う」と聞いていくうちに「チームBのステージってどうなの?、成長した?」なんて気持ちで観ていた人も「チームB がんばれ!」という気持ちに変わっていく。

他のチームでは客席はほとんど自分達の味方だったはずですが、チームBのステージだけはそうではない部分が少なからずあったのでは?

その疑心や観察心を持った観客達をも味方につけることが、この「初日」を1曲目に持ってくる意味だったのではないでしょうか?

そして、もうひとつの大きな仕掛けがアンコール1曲目の「ワッショイB!」です。
この曲はメンバー紹介の曲になっていて、これも他チームに比べて知名度が低かったチームBのメンバーをより知ってもらうための曲ということは想像に易いですが、僕が注目するのが、「最強チームはB!」と歌われていることです。

まがいなりにも3rdステージが始まる前のチームBを最強チームと思っていた人は、ほんの一部だったと思います。

それを強引とも言える歌詞で「最強チームは B!」と歌っているのです。

普通だと「なにいってんの?」と斜に構えて観られてしまうところですが、3rdステージの初日を観た感想などにはそういった記述はほとんど見られません。

僕は、10年ほど前にこれと同じようなことがあったのを、覚えています。

それはあの世界のトヨタの「安全性のトヨタ」というキャッチフレーズです。

当時、トヨタはユーザー評価で他社を圧倒する高い数値を出していましたが、ひとつだけ芳しくない評価がありました。
それが「安全性」です。

しかし、トヨタはそれをウィークポイントとして捕らえるのではなく、それを積極的に打ち出すことにより、「安全性の高い車を作る」という全社員統一の意思を持つことに成功し、現在では安全性でも高い評価を得ることに成功しました。

僕は、秋元Pがこの、「最強チームはB!」という言葉を一番届けたいと考えていた相手はチームBのメンバーだったんだと思います。

この言葉を得ることによりチームBは一丸となりつらい日々を乗り越え、最強チーム足ろうとし、最強チームに恥じないステージを行い、本当の「最強チームB!」を掴んだのだのではないでしょうか。

そして、最後のポイント、このセットリストを作る上でのチームカラーについて。
チームカラーと言えば、チームAは華やかさ、チームKは個性、そしてチームBは・・・皆さん、何だと思いますか?

平嶋夏海が「48現象~極限アイドルプロジェクトAKB48の真実~」の中で秋元Pが観に来たときに「普通にうまかった」という感想だったので移籍組3人で「チームBの色を出し切れていないってことだ」と思って、すごく落ち込んだ、と言う発言がありますが、やはり、この時点では秋元PもチームBの色が見えなかったんではないでしょうか。

そして、その後、色が見えない理由に気づいたんじゃないでしょうか?
そう、チームBのカラーは色が無いこと「白い」つまり、純粋さなのです。

そして、その白さを象徴する曲が「白いシャツ」。

AKB48のステージスタイルでの最後の曲にふさわしいのは「僕の桜」だと思うのですが、チームBそのものを歌った「白いシャツ」こそ公演を締めくくるのにふさわしいということでこの曲を持ってきたのではないでしょうか。

最後に、現在チームB 3rdステージが「神公演」と呼ばれているのはこのセットリストのおかげ、ではなく、チームBのメンバーがこのセットリストにかけられた期待にこたえ、またそのステージを支えたファンあってのものだと思います。

チームBメンバー、そしてチームBを支えるファンの皆様に敬意を表します。


PS,上記の考察は僕の仮説であり、実際にこういった経緯でこのセットリストが創られたかどうかは定かではありません。



YAHOO!ブログで僕が書いている「ZILLYのAKB48考察」 http://blogs.yahoo.co.jp/yoo_yoo_zilly からの転載です~