ZILLY’s blog

過去のさまざまなブログを合体。新しくも書いていきます。

初めての大きな損失(後編)        ~投資はじめました…Vol,11~

 FRB政策金利決定&パウエル議長発言のタイミングでのトレードで「なぜ大きな損失を出してしまったのか?」検証の為、前々回は前半のFRB政策金利決定の場面でのトレードの流れをお話しし、前回は後半の「パウエル議長の会見」時の流れについてお話ししました。

 そして、今回は何が問題で、どうすれば勝てていたのか検証したいと思います。

 
 まず、最初に売りと買いの両方で入りましたが、95%以上の確率で上がると思っていながらヘッジをかけたのは、自分の得意な情勢判断に過信しないようにと考えたのですが、そんな事よりも実際はトレードの練度の低さや、ノックアウト取引への理解度の低さ、また発表直前に起こる上下の振れ幅を、運良く勝った前回と同じに設定してしまった…  つまり、本来行うべき振れ幅の研究を怠った、などテクニカルな部分が全く足りてなく、またそのことを自覚していなかったことが大きな問題でした。

 他にも、予定していなかった取引を一時の感情や惰性で2回も行い、しかも2回目は全く基準を決めていないのに、その場の判断で損切りをしてしまうなど、精神的な部分も大きな失敗原因でした。


 それでは、細かくひとつずつ検証していきたいと思います。

① ヘッジをかけ売り買い両方で入った ⇒ 元々、最大損失幅を設定しているので、上がると思っているなら買いのみで入り、間違っていた場合は設定した金額の損失を受け入れるべきだった。
※実際、間違っていなかった訳ですし…

② 発表前の瞬間的な上下の振れで売り買い両方ノックアウトしてしまった ⇒ このような、瞬間的に価格の上下の大きな差が生まれそうな場面での取引を行うべきかよく考えるべきだったし、それでも取引をするのであれば、あらかじめ過去の瞬間的に大きな価格差が生まれた取引を検証して、ノックアウトしない値を設定するべきだった。

③ 想定外のノックアウトの後、無理に買いで入ろうとし、入れた時には天井で、そのまま下がってノックアウト ⇒ まず、ノックアウト取引についての理解度が低かった。
更に言うと、一時的な感情に流されて予定外の取引を行うべきではなかった。

④ 前半の取引で大きな損失を出してしまったことで腰が引けて、後半の取引では予定の1/3のレートで売りに入ってしまった ⇒ 最初に予定していたレートで入っていれば、前半の損失を取り戻せていた。
※目先の迷いで予定を変更してはならない。

⑤ 下げ鈍化ですぐに利益を確定した ⇒ 要人談話などの影響で株価が下落するケースでは、急激ではなく徐々に時間をかけて下がっていくことが多いので、あらかじめどの程度(時間などの指標が)で価格が安定してくるのか検証して利益確定までの時間を予定しておくべきだった。
※実際1/3のレートで入っていても、このまま1時間半ポジションを維持できていたら、損失ではなく利益を出していた。

⑥ 少し利益確定できたものの、いまだ損失の方が大きい為、予定していなかった取引を始めてしまった ⇒ 感情的になって予定外の取引を行うべきではなかった。

⑦ このまま上昇すると、直前の利益金額を上回りそうになった為、損切りしてしまった ⇒ なにも基準を決めていないのに、その場の感情で損切りを行った。
損切りしていなければ損失を取り戻せた。

⑧ その後も下落は止まらなかったがもう取引は行わなかった(行えなかった)⇒ あらかじめこういった上手く行かないケースを想定して、その場合のリカバリー方法などもあらかじめ検討しておくべきだった。


 上記が、実際の取引を検証した対応策ですが、今更ですがこういった局面の行動そのものよりも、先月にノックアウト取引で大きな利益を生み出した後、なぜこの場面でこのような成功を得ることが出来たのか検証せずに、今回の取引に臨み、あまつさえ「前回を大きく上回る利益を上げられるのではないか」と強欲になっていたことの方がこの失敗を招いた一番の原因ではないかと思います。

 本来、前回いきなり大きな利益を得た時に、「なぜ成功したのか?」、「偶然性はないか?」、「どのようなケースに再現性があるのか?」といった検証を行うべきでした。

そうしていれば、前回設定した振れ幅で成功したのは偶然だったことや、振れ幅をあらかじめ予想しておくことが難しいことも分かって、今回のような取引のやり方にはならなかったと思います。
※ 多分、パウエル議長の談話(3:30~)での取引のみを行っていた。

負けた時は当然ですが、勝った時にも検証が大事だとよくわかりました。

 強欲に打ち勝つことも、強欲をなくすことも難しいですが、きちんとした検証やテクニックを用いることで、うまく付き合っていくことが大切なようです。


 それにしても、今回大きく負けてしまったのでこのままにしておく訳には行きません。

トレードの勉強、そしてデモ口座で実践、ある程度の成果を得たら、今度は少額で本当の口座で実践を繰り返し、時間をかけて取り戻していこうと思います。



続く…