初めての大きな損失(前編) ~投資はじめました…Vol,9~
前回、暴落前の投資先として、「それが無いと生きていけない分野、すなわち食品、医療、エネルギーなどの分野で、倒産のリスクが低く、不況後の世界で大きな伸びが期待でき、さらに高配当がマスト条件!」として「ブラジル石油公社」に今年のNISA分の残りを投資するとお話ししました。
今回は、超短期投資(トレード)で前にお話しした「Vol,3 初めての大きな利益」の倍近い金額の損失を出してしまったお話です。
まず、「何か大きく予想を外したのか?」というと「答えはNOです。」、大筋では予想通りの値動きでした。
なのに「なんで大きな損失を出してしまったのかというと…」自分でもきちんと理解し、成長していくために検証して行きたいと思います。
まず、今回トレードに選んだタイミングは 11月3日 3:00に発表されたFRB政策金利決定 及び 3:30から行われた同パウエル議長の会見でした。
FRB政策金利に関しては「0.75%の利上げが確定的」とほとんどのメディアで言われていましたし、僕自身 95%以上の確率でそうだと思っていたのですが、10月の株価、特にNYダウの想像以上の高値が気になり、「もしかして市場へのメッセージとしてさらに高い利上げの可能性も、100%無いとまでは言い切れないのではないか…?」と感じていました。
※さすがに中間選挙直前なので、そんな事をするとバイデン大統領も許さないのではとも思いましたが…
0.75%なら市場予想と同じですから、大幅ではないでしょうが株価は上がると思いましたが、念のためヘッジを掛けることにしました。
「実はこのヘッジが裏目に出るのです…」
また、3:30 からのパウエル議長の会見ですが、僕の感覚では最大に軟調でも、「来月の利上げは減速するかも… でも金利の上限は4.6%を超える…」といったような発言で、硬調だった場合は「来月も利上げの減速はしないつもり… 金利の上限も4.6%を超えていくし、期間も長くなる…」といった内容ではないかと思ったので、どちらにしても株価は下がると考えました。
実際は0.75%の利上げで、パウエル議長の発言も「来月は減速の可能性あり、しかし金利上限は予定を上回りさらに長期になる」だったので、ほぼ予想通りで値動きも大まかには予想通りでした。
では、「なぜ大きな損失を出してしまったのか?」について説明します。
上図のように、まず 2:59 に売りと買いの両方でノックアウト取引に入ります。
※ノックアウト取引 ⇨ あらかじめ損失幅を設定して行うことができる取引。
そのため設定を上回る損失が出ると強制的に終了となる。
ところが、3:00 になると想定以上に株価が上下したため、売りも買いも両方ノックアウトとなり、設定最大損失 ×2 を被ることに…
ここで落ち着いて、「3:30からのトレードに集中。」となればよかったのですが、焦って上昇の波に乗ろうとしますが、エラーになって買えません。
つまり、通常の株が急上昇してる時に買えないのと同じで、ノックアウト取引でも急激な上昇中には買えません。
※それに乗れるなら、待機して急上昇、急降下に乗っていれば みんなお金持ち…
途中、冷静になって「これ、乗ったらまずいのでは…」と頭をよぎり、一旦手は止まるのですが 確信はなく、また上昇を始めたため 手が動いて…、買える状態になり「ええい、儘よ!」と乗ってしまいます。
しかし、乗れた時には天井です。
そこからは面白いように下がっていき、反発を迎える直前にノックアウトとなりました…
損失の設定は変えていませんが、金額そのものを設定する訳ではなく指数を設定するため、最初の設定金額の2倍の損失、つまりトータルで最初に損失金額として設定した金額の 4倍の損失を受けてしまいました…
ここまでが前半の「FRB政策金利決定」の場面でのトレードの流れでした、次回は「パウエル議長の会見」時の流れについてお話ししたいと思います。
続く…