ZILLY’s blog

過去のさまざまなブログを合体。新しくも書いていきます。

Girls Planet 999 ~デビューまであと一歩だった… 川口ゆりな~

ガルプラこと、Girls Planet 999

グループ名が「Kep1erケプラー)」となることが発表され、デビューメンバー9名も決定し、11月4日には、Kep1erとして最初のVLIVE動画も公開され、既に今更感もありますが、今回は選ばれなかったことが、日本ではもちろん、韓国でも惜しまれる声が多い 川口ゆりな について書きたいと思います。

川口ゆりな は、第1回目の投票では全体の1位を獲得、第2回投票では2位、第3回投票では6位と、最終投票以外では常にTOP9に入り続けましたが、残念ながら最終投票では14位でデビューを逃しました。

最初の探索戦で、そのビジュアルに加え、そつのないダンスと歌でTOP9候補になり、存在感を示しました。

次のコネクトミッションでは、探索戦で見せた 川口ゆりな のイメージとは違うガールクラッシュの代表格、BLACKPINK の「How You Like That」を披露しましたが、意外にも強い目力や、切れの良いダンス、上手くニュアンスを表現した歌で高い対応力をみせました。

しかし、第1回目の投票結果で、全体の1位と発表されるまで、そこまでの存在とは、他の参加者も思いにも寄らなかったようでした。
※この第1回投票結果で全体のTOP9に日本人は1位 川口ゆりな、3位 江崎ひかる、5位 坂本舞白の3名がランクイン。

ちなみに、実際のところ、本当の全体1位はわかりません。

というのも、投票システムにより、韓国、中国、日本の3ヶ国の総投票数が同じになるシステムであるため、川口ゆりな が日本の1位だったことは間違いないのですが、全体で一番だったという事ではありません。

このルール上で発表される全体の1位とは、その国の中での1位と1位以外の投票数の差が大きく開いたグループの1位ということです。

この時、全体の4位だった チェ・ユジン が韓国の1位ですが、これも、日本や中国の1位より下という事ではなく、3ヶ国の中で一番接戦だったグループの1位という意味になります。

実は色んな意味で投票がややこしく、全投票で発表順位と投票による支持が一致していない変則ルールなのです。

話は戻りますが、第1回目の投票で全体の1位を取ったことで、川口ゆりな への注目度が変わり、また、川口ゆりな 自身も積極的にコンビネーションミッション、BTOB の「Missing You」では、メインボーカルに立候補し、選ばれましたが、これは今後の投票を考えるとマイナスだったかもしれません。

何故なら、川口ゆりな が評価されたのは、ビジュアル以外では、少ない出番でもチーム全体を引き上げる献身的な活躍に、好感を持たれたのではないかと思っているからです。

さらに、K-POPでいうところのメインボーカルは、高音での※アドリブ・フェイクを担当するポジションのイメージですが、とてもじゃないですが、川口ゆりな は特別高音が出るわけではないので、メインボーカルは難しく、最終的にはサブボーカルポジションを担当することになります。
※アドリブ・フェイク:即興風にメロディをアレンジした節回しの事で、本当のアドリブ(即興)ではない。またフェイクは言葉の意味は偽物だが、音楽的にはメロディをアレンジすることをいい、 アドリブ・フェイクのことを、韓国ではアドリブと呼び、日本ではフェイクと呼ばれる。(微妙に韓国と日本では違いますが…)

ガルプラの特徴として、※不当な主張をした人はランクが落ちて脱落危機に瀕したので、川口ゆりな が無理にメインボーカルを押し通さず、自分から譲ったのは正解だったと思います。
※コネクトミッションで、TWICEの「YES or YES」1班のすでにデビュー経験組の ホ・ジウォン と キム・ヘリム がパート決めの際にマウントを取って、主要パートを勝手に持っていくように映る行動や、コンビネーションミッションでリトル・ミックスの「Salute」でリーダーを務めた ツァイ・ビーン の身勝手ともとれるような行動は、どちらも大きく順位を落とし、3人とも実力者でしたが、その後脱落してしまいました。
楽曲パフォーマンスへの貢献度から言えば「YES or YES」1班がNo,1の評価、「M COUNTDOWN」出演を勝ち取ったのはホ・ジウォン と キム・ヘリム の活躍が大きかったですし、ツァイ・ビーン がリーダーを務めた「Salute」もベネフィットを獲得しましたので、ガルプラの投票では、実際の活躍より人としての行いの方が、大きく評価される傾向がありました。

川口ゆりなが最終的に担当したパートも、出番は少ないながら存在感のあるパートで、中間発表では酷評されましたが、最終的にはマスターから「全体を引き上げた」と評価されました。

個人的には、日本人特有の発声が有利に働き、評価につながったのではないかと思います。

日本語の発音は母音を強調します、この言語で育った日本人の特徴として、声が澄んでいることが挙げられます。

ガルプラを見ていても、特に 野仲紗奈 の声は非常に日本人らしい特徴です。

中国や韓国は子音が強調される発音の言語ですので、逆にハスキーな魅力があります。

キム・チェヒョンが、コンビネーションミッションでIUMy Sea の時に見せたような、優しい歌声なのに、かすれていて切ない歌声は、韓国人の発声の特徴です。

もちろん、どちらも特徴を上手く表現できると素晴らしいのですが、BTOBの「Missing You」での川口ゆりなの歌唱は、技術的には※声のフォーカスがきちんとできていなくて、少し雑な印象でしたが、日本人特有の澄んだ声色のおかげで、存在感のある声でありながら、全体にも馴染み、コーラスを引っ張っている感じになり、結果オーライだったのではないかと思います。
※ 声のフォーカス:声の集中、「声をフォーカスして届ける」といった使い方をされる。普通に発声した場合は声が広がっている為、一般的にはフォーカス出来ている発声の方が、歌としてレベルが高いとされる。

コンビネーションミッション後の第2回投票結果では、全体で第2位と、全体では順位をひとつ落としたものの、日本人1位を守った。
※この第2回投票結果で全体のTOP9に日本人は2位 川口ゆりな、3位 江崎ひかる、4位 坂本舞白の3名がランクイン。

これは、日本1位の川口ゆりなと2位の坂本舞白、3位の江崎ひかるの票数が近づいてきていることが分かる結果でした。

次のクリエーションミッションの「Utopia」では、ダンス&ボーカルともに、そつなくこなしたものの、キリングパートのカン・イェソやメインボーカルのキム・ボラの陰に隠れてしまった感が強かったです。
※というか、この二人が凄すぎです、ゆりな のせいじゃない

Utopiaは全員ファイナルに残るメンバーでしたので、実力者と肩を並べると、存在感を発揮するのが難しいことが露呈してしまいました。

クリエーションミッション後の第3回投票結果(ファイナル進出者発表)では、ついに全体第6位(日本人第3位)と大きく順位を落とし、更に全体7位(日本人4位)には野仲紗奈が入り、順位以上に人気が下がっているのではないかと感じさせました。
※この第3回投票結果でファイナル進出者の全体の18位までに日本人は3位 坂本舞白、4位 江崎ひかる、6位 川口ゆりな、7位 野仲紗奈 の4名がランクイン。

そして、O.O.Oミッションを参考に、最終投票の1次投票が行われましたが、サプライズで発表された中間発表では全体13位と初めて、しかも大きくデビュー圏外に後退してしまいました。
※最終投票の中間発表では、日本人最上位の 江崎ひかる でも12位、その後 13位 川口ゆりな、14位 坂本舞白、15位 野仲紗奈 と日本人は全員デビュー圏外に。

そして、最終回の生放送で、第2次の最終投票が始まり、コンプリートミッション、「Shine」と「Another Dream」を披露後、投票が締め切られ Kep1erケプラー)としてデビューする9人が発表されましたが、残念ながら、川口ゆりなのデビューは叶いませんでした。
※デビューメンバーを決める最終投票結果で選ばれた日本人は7位 江崎ひかる、8位 坂本舞白の二人、川口ゆりな は14位、野仲紗奈 は16位だった。

もちろん、選ばれなかった理由としては、選ばれたメンバーに比べてスキル、基本的な実力が足りなかった面もあるかもしれませんが、個人的には「Girls Planet 999 ~ガルプラ ロス~」でも「ゆりな は日本人メンバーの中で一番 韓国語が出来ていなかったのがマイナスに働いた印象があるので…」と書きましたが、言語はコミュニケーションに欠かせないものなので、評価基準として非常に大きいと思います。

というのも、僕自身過去にこんな経験をしました…

ゴスペルシンガー時代に、多くのグラミー賞 受賞アーティストのボイストレーナーをしているジョセフ・ワトリーのワークショップを受けた際の、レセプションで歌ったとき「定期的に日本に来る機会があるから、交通費だけ出してくれれば、レッスン料は要らないので、私のレッスンを受けないか!」と言われたのですが、僕自身の英語が堪能でなかった為、結果的にはレッスンを受けることには至りませんでした。(この時は、英語の堪能な友人が一緒に参加していたので、通訳してもらいました。)

さらに、その半年後の3月に、4000曲以上のゴスペルソングを作り、ミュージカル「MAMA,I WANT TO SING」の音楽監督を務めた、ゴスペル界の生きる伝説、ブッチ・ヘイワードのワークショップで、ソロのレッスンを受けた時に「今年の夏までに英語が喋れるようになれれば、サプライズを用意できるかもしれない」と言われたのですが、結局は英語を話せるようには至らず、チャンスをつかみ損ね、歌唱力など実力だけでなく、言語によるコミュニケーションの大切さを知り、またいつチャンスが来てもいいように準備しておくこと、またチャンスには躊躇なく全力で飛び込み、全力で足掻くことの必要性を学びました。

上記、僕の経験からも、川口ゆりなはガルプラを受ける上での韓国語の準備が出来ておらず、また現地で全力でコミュニケーションを取る(特に韓国のプラネットガーディアンに対して)為に全力で韓国語に取り組んでいるようには見えなかったのが、最後まで韓国のプラネットガーディアンに支持を受け続けることが出来なかった要因なのではないでしょうか。

多分、オーディションが始まった当初は、川口ゆりなと変わらない位しか韓国語の準備が出来ていなかったと思われる江崎ひかるですが、現地では全力で韓国語でコミュニケーションを取るために取り組んでいたと、多くの韓国のプラネットガーディアンは感じたのではないでしょうか。
※感じたということ、本当のところは 川口ゆりな も同様に取り組んでいたが、韓国のプラネットガーディアンにはそう取られなかったのではないか…

その結果、江崎ひかるが唯一外国人で、韓国国内投票だけでも Kep1er としてデビュー圏内の9位に入った大きな理由なのではないかと感じています。

川口ゆりなにとっては、残念な結果になりましたが、オスカープロモーションに所属したままで、今後アイドルを目指すのは難しいかもしれませんが、ダンスと歌が活かせる、ミュージカルなどの道もありますし、川口ゆりなの今後が楽しみなことには変わりません。
※アイドルの道も難しいだけで、不可能ではありません元々、ガルプラでデビューすることだってとても難しい道だったんですから。

多分、現在は入国による隔離中かもしれませんが、今後 川口ゆりながどうなって行くのか、見守っていきましょう!


それでは、今日はこのあたりで…