ZILLY’s blog

過去のさまざまなブログを合体。新しくも書いていきます。

PRODUCE48 ~ガルプラ ロスの過ごし方~

ガルプラこと、Girls Planet 999が、10月22日に終わってから、もう10日が経過し、ガルプラ ロスも本格化して、ガルプラ や Kep1er(ケプラー)の動画をあさるのも尽きてきたので、PRODUCE48の動画を見始めました。

もちろん、PRODUCE48 から生まれた IZ*ONE は既に今年の4月に解散していますので、このオーディションから生まれたグループをこれから楽しめるわけではありません。

しかも、IZ*ONE のメンバーが誰なのか知っているので、「ハラハラ、ドキドキ、誰が合格するんだ?!」というのもありませんが、PRODUCE48 放送当時は僕的には一番 AKB48 に興味がなかった時期なので、ファイナルや最終メンバーに残ったAKB48グループのメンバーをネットニュースで知っている程度で、番組は全く見ていませんでしたので、 ハラハラ、ドキドキ、はないですが、「なるほど、こうなっていたのか。」といった風に違った見方で楽しめます。

ガルプラの最初の方で、「日本のレベルが低いという偏見が…」という発言が何度もありますが、PRODUCE48 を見て、初めて理解できました。

最初のA~Fランクのクラス分けの時に、ダンスと歌を披露するのですが、AKB48グループの技術があまりにも低い(または審査員に低く見えた)ので、日本の芸能文化と韓国の芸能文化との違いについて話す場面があり、韓国はオーディションで技術を重視し、日本は愛嬌を重視するといったような結論に至ったのですが、「アイドル・オーディション ~選ぶ基準~」で『日本の芸能オーディションでは、古来(昭和の時代)より、実力よりもスター性が重視されて来ました。』と書きましたが、それは、素人を対象にオーディションをして選ぶ時の審査基準であって、AKB48のようにプロなのにそれに見合わない人がたくさんいるというのは、日本芸能界の中でも、異端たる、AKB48グループならではです。

なので、本来であれば、「日本芸能界の異端AKB48グループと韓国芸能界では…」といった比較表現が妥当だったのだろうと思います。

また、その後のクラス分けではAKB48グループから多く、クラスアップしたことや、バトルが進んでも、技術力の差が少なかった事を考えると、審査員もいつもと勝手が違い、困惑して実力を掴めなかったというのが実際ではないかと思います。
AKB48グループに技術が低いメンバーが、たくさんいたことも事実ですが…

AKB48 のどういったところが、日本芸能界の異端なのかというと、実は成り立ちから異端なのです。

日本でも、韓国でも、芸能事務所がタレントを抱え、育成し、レコード会社なりテレビ局なりに売り込んでデビューを目指すのが通常ですが、AKB48 は発足時、今迄の日本の芸能事務所が行って来た事とは全く違ったものを目指す為、芸能界とは関係のなかった、芝 幸太郎、窪田 康志と秋元 康がタッグを組んで始まりました。

ちなみに、AKB48の名前の由来は、秋葉原から来ていると言われていますが、古参ヲタクの間では、秋元(AK)、窪田(KB)、芝(48)をもじって、AKB48という名前が付いたというのが定説です。

前に「アイドル・オーディション ~選ぶ基準~」の中でも、「独特の審査基準」として、『AKB48グループの場合、審査員のつけた点の平均点が高い人ではなく、「平均点が低くても、一人の審査員から強い支持を得た人を合格させる」と 秋元康 は言っています。』と紹介しましたが、つまりオーディションでの選び方も異端なのです。

また、実際のAKB48劇場公演も、準備期間が異常に短く、また初日公演ともなると、完全な口パク公演ですし、通常の公演でもボーカルに録音した音声を被せています。

また、劇場公演だけでなく、コンサートの準備期間も、普通では考えられないくらい短いです。

つまり、メンバーの技術を高めたり、準備してクオリティの高いステージを見せようというようなことをAKB48グループは、目指していないのですが、もちろんそれは日本芸能界全体の状況とは、違うのです。

ただし、それが必ずしも悪いという事ではなく、AKB48が目指しているのは、今までになかった価値観や可能性だと僕は考えています。

ダンスや歌が上手い人が、評価されるというのは、メンバーから見れば基準があるので、基準がないよりはやりやすいです。

AKB48の「上手かろうが下手だろうが構わないから、人気だけで評価します。」
「どうやったら人気が出るのかは、自分で考えて、自分で努力してください。」というスタンスは、実は非常に厳しい基準なんです。

その中で溺れて、魅力も技術も磨けないままダラダラと過ごしてしまうメンバーがいることも確かです。

なので PRODUCE48 では、たくさんのAKB48グループメンバーが脱落していきましたが、想像以上の適応力や成長を見せるメンバーが居たことも確かなんです。

また、当初、韓国の審査員たちの評価基準は狭かったと思います。

これも悪い意味ではなく、韓国の芸能界は方向性を統一することで、重点的に有能な人材が集まる仕組みがあるのではないかと感じています。

つまり、多くの人が目指すところが同じなので、そこに才能が集まり、切磋琢磨され、非常にクオリティの高いものが生まれる環境がK-POPを生み出しているのではないかと思います。

その環境に加え、政府の支援などもあり、今の世界に轟くK-POPの基盤となっているのだと思います。

まさにAKB48とは、全く逆の考え方で、その全く逆のAKB48が韓国のPRODUCEシリーズに参加したという事が、ある意味とても面白いポイントなのではないかと思います。

それでは、これから20人に絞られる第3回の投票になるので、クライマックスを楽しみたいと思います。


それでは、今日はこのあたりで…