ZILLY’s blog

過去のさまざまなブログを合体。新しくも書いていきます。

事業経験談 ~喫茶店にアタック編~

宅配ピザチェーンの店舗を10店以上出店している状況でありながら、薄利多売戦略により、過酷な労働状況からいつまで経っても開放されないという問題に陥り、打開策として個人営業の喫茶店に「おいしいピザトースト」を卸すという、宅配ピザ店営業と平行で出来る新規事業の営業を個人経営喫茶店に行ったのですが、いい感触はありながらもピザトーストを卸すことにはなりませんでした。

そしてある時、この「個人経営喫茶店ピザトーストを卸す」という新規事業の根本的な問題点に気付くことになります。

というのも、チェーンなどに属さない個人経営の喫茶店に数多く営業活動を行うと、内装その他、圧倒的に他の飲食業に比べて店主の趣味嗜好が色濃く反映しているという事に気付きます。

つまり、ビジネスとして喫茶店経営をしているというよりは、とにかく喫茶店をやりたかったという方が多いのです。

更に、個人営業の喫茶店で儲かっているお店は、どうやらほとんど無いみたいです。

恐ろしいことに、奥さん一人でやっているお店では「パートほどは儲からないけど、喫茶店がやりたいからやっている。」という人もいるくらいです。

単純に考えても、喫茶店は滞在時間が長い割りに単価が安いので、よっぽど流行らない限り、通常のコーヒーなど飲み物を売ることで儲かる可能性は、ほとんど無い。

また、ここが肝で、喫茶店の通常の営業で儲からないのが周知の事実の為、食材屋さんはもちろん、色んな業種の人が「これが儲かる」と言って商材が持ち込まれる為、もう嫌になるくらいこういった営業を受けているんです。

結論としては、個人喫茶店の店主の多くは趣味で儲からない喫茶店を経営しているが、もちろん儲かったほうが良いと思っている為、色々な業種からうんざりするくらい「これが儲かる」と商材が持ち込まれるが、それが今まで打開策になった事はない。

なので、「美味しいピザトースト」を紹介され、試食して「おいしいね」となり、価格を聞いて納得したとしても、それで店の経営状況が良くなるイメージが沸かないというか、「どんなことが起こったとしても、自分の店が儲かる店に変わることなど無い!それだけは断言できる!」と思っているのだ。

このことが解って、喫茶店への営業は断念することになります。

この後も、色々試行錯誤は行いますが、大きな打開策は見つけられないまま、数年後、僕は退職します。

大きく儲けるチェーンには成長しませんでしたが、今でもこの宅配ピザチェーンは続いています。


 コロナ以前も、世の中の多くの飲食店は、なんとか給料が捻出できる程度のお店が多く、また給料すら捻出できなくて、つぶれる店も非常に多い業界です。

ですが、前にホリエモンが「飲食はレッドオーシャンだと言われてたけど、実際やってみたらブルーオーシャンだった」と言っていました。

今では僕もそう思います。

こんなに飲食で上手くいかなかった僕が、なぜホリエモンの言葉に同意できるのか・・・

それについてはまた明日書きたいと思います。

それでは、今日はこの辺りで。