ZILLY’s blog

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NMIXXデビューシングル「AD MARE」表題曲 O.O

 2月22日に、ついに 発売日をむかえた「AD MARE」

表題曲 "O.O" のMVも公開され、遅ればせながらそれを見た感想です。


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 いきなり最初のラップからリズム的に変化球で来る感じ?

最初からこちらを惑わせる入り方で、「今迄のK-POPとは違うんだよ!」と言いたいかのようです。

アップテンポなラップに走る映像を重ねて「NMIXXは、新しい時代を駆け抜けていく!」といった表現でしょうか。

 そして、突然のブレイク、その後全く違うコンセプトの曲が始まります。

それは、前半のラップで突き抜けていく強いイメージとは真逆と言ってもおかしくない、ポップで可愛らしい曲調です。

 その変化は「まるで aespa のパクリ」といったNet上での批判がありますが、aespaで用いられる変化とは少し違うと感じます。

aespaで用いられる変化は、コンセプト的にも、音楽的にも変化するものの、どちらも大きく外さない調和のとれた変化が特徴で ”NEXT LEVEL” では、わざわざ変化ポイントに「ここで変わるよ!」と言うかのように「カッ、カッ、カッ」とクリックが入ったりします。

この "O.O" ではコンセプト的にも、音楽的にもaespaの変化より大きく、またいきなり変化します。

しいて、似た変化を考えると、J-POPで使われる変化の方が、より近いかもしれません。

J-POPでは、ももいろクローバーZを筆頭に、10年前辺りからコンセプト変化&転調&転拍子を同時に行い、1曲の中に別の曲が存在するような試みがメジャーな楽曲でも行われてきました。
 ももクロミライボウル(2011年発売)などで見られる

 しかし、似ている似ていないを論じても意味はありません。

重要なのは表現ですが、現在 侃々諤々(かんかんがくがく)の論争が繰り広げられ ”O.O” は、良くも悪くも現在K-POPの話題の中心です。

多くの人が、途中でまるで曲がチェンジするかのような変化に混乱して、素直にこの曲を受け入れられないようなのです。

この状況があらわすのは、発売前の”O.O”の紹介文にある、『「O.O」は感嘆詞「Oh!」のように、驚きに目を大きく開いたようすを表現していて、新しい何かを見て「ビックリする準備をして!」というNMIXXの強い自信を込めた曲で、NMIXX だけのジャンル”MIXPOP”を初めて披露する楽曲』という表現が正しかったということではないでしょうか。

現在の、良くも悪くもK-POPの話題の中心にあることこそが、NMIXXのデビュー曲としての ”O.O” の成功と言えるのではないでしょうか。

 つまり、最も重要なのはセールスなどの成績ではなく NMIXX は今までのK-POPには無かった新しいグループだと大衆に認識させることなのではないでしょうか。

 ちなみに、個人的には [NMIXX] Debut Trailer にも使われた、カップリング曲の ”占(TANK)” の方が好きですし先進的だと思いますが、おしゃれ過ぎて「新しい何かを見て ビックリする準備をして!」とはならず「NMIXX メッチャおしゃれじゃ~ん」になってしまい「これだけでは話題の中心に ならないのではないか?」と考えたのではないでしょうか。


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 もしかすると ”占(TANK)” をカップリングに入れることで、もう少し時間を置いた後、 ”占(TANK)” がサブスクの方で盛り上がり、逆走することを狙っているのかもしれません。
※ 逆走 ⇒ 韓国では、発売から時間が経ってからヒットすることを言う。

今後の展開にも期待大ですね。




それでは、今日はこの辺りで…