ZILLY’s blog

過去のさまざまなブログを合体。新しくも書いていきます。

マイナスから目指す事になったアーリーリタイア… Vol,2

 翌日、目を覚ますと状況は好転していました。

思う通りに…とまではいきませんが、右手足が動かせる状況で、お昼にはヘタクソながら字も書けるようになって、書類にサインすることも出来ました。

先生に「もうすぐ普通病棟に移れますか?」と聞いてみると、「状態が良くなったから集中治療室から移る訳じゃなくて、ここに入る必要のある人が来たら、一番状態の良い人が移ることになる訳だけど…、まぁ…君が一番状態が良さそうだから、次は君が移ることになると思うよ。」と言われ、なるほど確かに、ここが一番先生や看護師さんの目が届くし、すぐ処置が行えるところだから、わざわざ空けたりしないんですね。

そして、その日の夜には普通病棟の個室に移り、翌々日には4人部屋に移りました。

年齢的にも、ここの入院患者の中では、僕が一番若いからか、回復も一番早く、4人部屋に移るころには、車椅子なしで、歩けるようになっていました。

先生の話では、最初の24時間が最も重要で、良くなるにしろ、悪くなるにしろ、大きく変化する可能性が高いそうです。

そして一週間を過ぎると、急変する可能性はほとんどなくなるので、そこで精密検査を行って、問題なければ、入院から10日程で退院できるとの事でした。

日増しに、みるみる良くなって、点滴がとれる5日目には、もう出来ないことは、ほとんどなくなり、朝 YouTubeを見ながら、ラジオ体操だけでなく、ダンスも踊れるくらい回復しました。

9日目には精密検査の結果も出て、先生から明日退院できると言われました。


そして、ついに10日目、退院の日です。


もう、右手は完全に元通り。

右足も、足の裏の一部に麻痺、というか痺れのような違和感があるのと、太ももに筋肉痛のような違和感があるだけで、片足立ちやジャンプも問題なく出来る状態で、もう少しすればこの違和感もなくなるんだろうと思っていました。

しかし、退院前に現在の状態を先生に伝えると、「その違和感は、残るかもしれないね。」と言われました。

僕は「これまでの調子で治るんじゃないんですか?」と聞くと、「一週間が経過して、ここから急に悪くなる可能性もほとんどないけど、急に良くなる可能性もあまりないんだ。」と言われました。



確かに、それから5ヶ月近く経った今でも体の状態はほとんど変わらず、足の違和感は残ったままです…

とは言え、何も出来ない事、困ることがないような状態に戻れたことは、入院初日に天井を見つめた時に諦めかけたことを思うと、奇跡のようで、信じられない思いです。



なにしろ、もし手足の麻痺が残ったり、普通には喋れなくなっていたら、仕事に戻ることは出来なくなっていたんですから…







 

ただ、僕の胸に強く残ったのは、先生から伝えられた「数年の内に再発する可能性は、50%以上です。」という言葉でした…







Vol,3に続く…