ZILLY’s blog

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AKB48の再生を勝手に考えてみた。~現在の問題点~

先日の「TIF2021 〜最終日、参戦報告 Vol,2〜」のAKB Team8のレビューで、「今のAKBを復活させる方法があるとすると、もしかしたら、今まで増やし続けた人数を、クオリティ優先で、一気に絞ることなのかもしれません。」と言いました。

というのも、@JAM EXPOなど、近年の、AKB48AKB48 Team8のステージはとても、一時代を築いたトップアイドルのステージと呼ぶには、はなはだかけ離れたステージで、「これがAKB48だと思われることをなんとも思っていないのか?…」と思わざる負えません。

その原因は、AKB48のシステム、つまり「AKB48に所属するメンバーであれば、誰でもAKB48を名乗れる事」に問題があるのではないのか?と感じているのです。

このシステムはAKBブームの頂点には、AKBのダブルブッキングどころかトリプルであろうがフォースであろうが、メンバー数の拡張さえしておけば対応できるという、ビジネス的利点と同時に、メンバーが増えたことによるクオリティ低下もAKBのイメージに上塗りされていく為、常にAKB48のイメージダウンが付きまとうという、負の連鎖が止まらないシステムでもあるのです。

さらに、僕が感じている本当にダメな理由は、AKB48の運営側が楽をするシステムになっているが故に、運営の人材、能力が損なわれているのではないかという問題です。

わかりやすく言うと、大きなイベント出演の仕事をもらった、例えば「Blue」という5人組アイドルグループが居たとして、もしメンバーの2人のスケジュールがダブルブッキングしていた場合、この大きなイベントの仕事を受けるためには、マネージャーは奔走して頭下げ、代案を用意し、下手したら大きな借りを作らないと出演出来ないのです。

ところが「AKB48」の場合、同じ大きなイベントの仕事をもらった場合、マネージャーはスケジュールの空いているメンバーを確認して、その中からこのイベントに適した人を当てはめていけば良いのです。

実際には、クライアントからの要望など他に考慮する案件もあるのですが、比べれば一目瞭然で、5人組アイドルの Blue のマネージャーの方が圧倒的に大変です。

ただし、これはマイナスではなく、この仕事をこなす事で、スキルが上がったり、人と人との繋がりが出来て行くことは容易に想像できます。

本来「AKB48」のシステムで、このようなイベントの仕事を受ける場合、メンバーのスケジュールではなく、このイベントに出演する事でのメディア等への露出などによる影響などの波及効果を考え、それに対して出演メンバーの人選をするべきですが、とても今の…というか、昔からAKB48のマネジメントはこういった当たり前のことが出来ていないのではないか?と感じてしまいます。

例えば、今回の「東京アイドルフェスティバル 2021」の場合、フジテレビ主催の為、地上波番組での紹介(特番や めざましテレビなど)や、その他メディアへの影響も非常に大きいです。

なので、めざましテレビ にもし取り上げてもらおうと考えれば、乃木坂46 や 日向坂46 の出演する、最終日の最後のブロックの AKB48 のステージにどんなことをしても、最新シングル「根も葉もRumor」のセンター 岡田奈々 と主要選抜メンバーを出演させて「根も葉もRumor」を披露しない限り、取り上げられる可能性は ほとんどないと思いますし、他のメディアでの扱いも小さなものになってしまいます。

しかし、今回のステージでは、いくらか 今のAKB48 を知っている人が見ても「誰?」となるようなメンバーを出してしまい、結果、ネットニュースなどでは、AKB48 より AKB48 Team8 の方が多く取り上げられ、まるで AKB48 はTIFに出ないで、AKB48 Team8だけ出演したみたいになってしまっているのです。

また、先ほどの説明の通り、マネージャーなど現場の人間が経験などを積み上げられないせいなのか、現在の運営は非常に企画力に乏しく、また状況が見えていないと感じます。

どういうことかと言うと、@JAM EXPOでのAKB48のステージコンセプトは、僕が見る限り、AKB48劇場公演でのチームA、チームK、チームB、チーム4の各チームの魅力を伝える事だったのではないかと思います。

しかし、MCでそれにさらっと触れる程度では、観客に伝わるはずありません。

何しろ、ライブ中に立ちあがっている人が半分もいない状況、つまり ファンではないけど、立たないとステージが見えないから立った人 を含めても、立った人が全体の半数以下という事は、AKB48を見たいと思っている人は、相当少ないはずです。

そうなると、MCの内容にしっかり耳を傾けている人は、ほぼ皆無。

つまり、ほとんど存在しないターゲットに向けた、演出のステージを行っている状態です。

もし、本当に劇場の魅力を伝えたいなら、メインステージの出演をことわって、もっと小さいステージでも良いから、チームA、チームK、チームB、チーム4 の各チーム別々に出演させ、ダイジェスト的にはなりますが、劇場公演を再現させるべきだったと思います。

それこそ、今回の @JAM EXPOでのステージは「タイムスケジュールをみると「AKB48」と書かれていたので、久しぶりにちょっと見てみようかと思って来たのに、ステージが始まると 知らない人がステージに立っていて、ちらっと劇場の話をして 劇場公演でやっているらしい知らない曲をやっていた。」という感想を持たれかねない、最悪なライブでした。

さらにそんな事を行ったのに、運営はそのことに 気付いていないのではないかと感じてしまいます。

というのも、東京アイドルフェスティバル 2021の最終日の出演も「AKB48」としての出演ですが、実際は若手メンバーのフレッシュ選抜です。

そしてステージでは、発売されたばかりの「根も葉もRumor」もやらないで、可愛らしさをアピールするという、全く今 AKB48 が打ち出している事の逆コンセプトを、わざわざ看板を掲げてやっているくらいボケているんです。

普通に考えると、タイムスケジュールで「AKB48」の名前をみたお客さんは、発売したばかりの「根も葉もRumor」は間違いなくやると思うし、もしYouTubeなどでMVに少しでも触れていたら、激しいダンスのイメージを想像するはずだし、またそう思ってもらえていなければいけないはずです。

なぜなら この曲は、今までのイメージを変えるための新曲だと思うからなのですが、実は運営に関わっている人間が一番 AKB48 が今どういう方向を目指しているのか、わかっていない(気にしていない)のではないか?と感じてしまいます。

~現在の問題点 結論~
AKB48システム(メンバーは誰でもAKB48を名乗れる)はすでに、利点よりも欠点(誰でもAKBが、クオリティの低いステージを披露した時など、悪いイメージの上書きによる AKB48 のイメージダウンの連鎖)が目立ち、また、それ以上に AKB48システム の恩恵により、ぬるい運営(ダブルブッキング自由)が可能になり、それがさらなる運営のレベルダウンに繋がってしまい、それは醜態を晒していても危機感を感じないレベルまで下がってしまった。



以上「AKB48の再生方法を勝手に考えてみた。~現在の問題点~」でした。
 今日はこの辺りにして、明日は再生方法について考えてみたいと思います、それでは~