ZILLY’s blog

過去のさまざまなブログを合体。新しくも書いていきます。

事業経験談 ~23歳での会社設立~

23歳の頃、友人と会社を設立しました。

会社を設立したといっても、そのころの僕にはそんな新しいことを仕事として始められるような、能力もバイタリティもありませんでしたが、一緒に会社を設立した友人は、すでに個人で仕事をしていましたので、一緒に設立と言うより、友人が会社を始めるのに乗っかった感じです。

最初始めた事業は、自動車のユーザー車検代行でした。

友人の事業関連で、数個の駐車場とガレージに事務所がついた物件を安く借りることが出来たのがこの事業を始めた理由でした。

自動車のプロフェッショナルな知識は無かったのですが、名前の通りユーザー車検は特にメカニックの知識など無くても、持ち主が車検場に直接車を持ち込むことで、自動車ディーラーに持ち込んで車検をするより、当時は半額以下で車検が出来る制度でした。

元々、車検というのは田中角栄総理時代に、「重量税という税金を作り増税をしたいが、国民にそれを増税だとあまり認識されない形で行いたい」というのが大きな目的でした。

つまり、自動車の検査にかこつけて、その時に税金を取ってやろうということです。

この国のやり方にディーラー側も乗っかって、車検時にディーラー側で設定した部品交換や手数料でがっぽり儲けていたという訳です。

国の税金や車検場での手数料は法律で決まっている事ですからやめられませんが、ディーラー側の儲け部分は強制ではありませんので、車検と重量税の支払いを代行して手数料を頂くというのがユーザー車検代行業です。

結果的には半年ほどでユーザー車検代行業は断念します。

一番の理由は、ユーザー車検というだけあって「ノウハウを学ぶ部分が少ない」つまり、少し頑張れば「すぐに誰でも出来る仕事」だったということです。

そうなると、資本を元手に宣伝力で勝負する「誰もが知っているユーザー車検代行業者」や、自動車整備のプロが行う「安価な車検業者」が出てきた場合、自動車のように安心安全が大きなアドバンテージとなる業界では、まったく勝負にならないのです。

実際にその直後に、全国チェーンのユーザー車検代行業者や民間車検場が行う安価な車検などがたくさん現れ、その後ディーラーの車検費用も下がり、ついには最初の3年目の車検費用は無料(新車料金に含まれる)や車検整備費用などが含まれている自動車リースといった事が当たり前の状況になり、「あの時の決断は正しかったんだな~」と今では感じます。


では、その後なにを行ったかというと「宅配ピザ チェーン」です。

実は一緒に会社を始めた友人は、大手飲食チェーンの社員時代に宅配ピザチェーンの立ち上げを経験していたのでした。

つまり、チェーン本社の立ち上げスタッフですので、店舗開発、商品開発などの、全てのノウハウに精通していたのです。

というわけで、その時の経験を生かして宅配ピザ チェーンを始めることになりました・・・









それでは、今日はこの辺りで…